環境配慮型SETアンカー

環境配慮型SETアンカー

今回開発した「環境配慮型パイプアンカー施工システム」と「オイル除去システム」は、”掘削機システムとアンカー本体”の性能により水を使用することなく、空気と一緒に漏れ飛散する掘削機からの油を空気とオイルに分散・回収し現場を汚すことなく施工する事を可能にした環境にやさしい施工システムです。

斜面施工時における環境配慮型パイプアンカー施工システム外略図 及び 作業の流れ

斜面施工時における環境配慮型パイプアンカー施工システム 外略図 及び 作業の流れ

  1. コンプレッサーの圧縮空気をラインオイラーを通し、削岩機へ供給する。
  2. 本機械は自然分解オイルを使用し、削岩機からの排気エアーをオイル除去タンク(以下『タンク』)に吸気させる。タンクによりオイルの取り除かれた空気はタンクの上部より排出される。
  3. オイル除去後、オイルゲーター及びオイルセルソープ用い、タンク内の分離されたオイルを除去する。

パイプアンカー施工システムの比較(従来型と環境配慮型)

 従来型環境配慮型
環境面排土等の問題より大量の水が必要。また、掘削機から漏れ出る油が水と共に地盤内に吸収される。水を混合して使用しない。また、オイル除去システムを使用し、掘削機からの油を空気とオイルに分離・回収できる。
自社騒音調査結果94 dB81 dB (従来型より15%軽減)
比較的住宅地が近い場所も可能

環境配慮型パイプアンカー施工時の使用機械(一部)

コンプレッサー

○ コンプレッサーの圧縮空気を溜めておく事ができる。

○ 最大3台までの削岩機を1台のコンプレッサーにて動かす事ができる。

コンプレッサーの使用台数を大幅に削減でき、コンプレッサーより排出されるCO2の大幅な削減が可能となった。

レシーバータンク

ラインオイラー

 
削岩機(YD-90M)

○ オイルを含むエアー(動力に使用)のみの単体で、打撃削孔を行う

○ 水を直接混合せず、作業条件等に合った施工をする事ができる。水使用時でも、オイルと水が直接混ざり工事作業地域に流出する事はない。

 オイル除去タンク
 

○ 削岩機より排出されるオイルを含むエアーを、水のフィルターにてオイルとエアーを分解する。オイルの流出を防ぐ効果大

○ 容器はUN規格の製品を使用

オイル除去作業工程

⑯作業完了排気油を吸着したセルソープ・オイルゲーターを袋に入れ、持ち帰る排気油を吸着したセルソープは油を水と二酸化炭素に分解(4~6ヶ月を要する)するまで所定の場所で土壌保管し、土に還すÈ

①作業開始前
オイル除去タンク:水
②作業開始前
オイル除去タンク内:水
③作業開始前(処理前)
オイル除去タンク内:水・排気油
④資材検収
オイルゲーター
⑤資材検収
セルソープ
⑥資材検収
オイルゲーター・セルソープ
⑦作業開始
セルソープ投入
⑧作業開始
セルソープ投入
⑨作業開始
オイルゲーター投入
⑩作業開始
オイルゲーター投入
⑪作業中
排気油を吸着したセルソープ・オイルゲーターと水を分離中
⑫作業中
排気油を吸着したセルソープ・オイルゲーターと水を分離中
⑬作業完了
オイル除去タンク内確認
⑭作業完了
オイル除去タンク内:水・排気油分離作業完了
⑮作業完了
水(濁りに見えるのは、オイルゲーターの天然セルロースが混ざっている為)
  
⑯作業完了
排気油を吸着したセルソープ・オイルゲーターを袋に入れ、持ち帰る
排気油を吸着したセルソープは油を水と二酸化炭素に分解(4~6ヶ月を要する)するまで
所定の場所で土壌保管し、土に還す
防雪柵、雪崩予防柵を主軸に、フェンス、歩道柵、階段、標識関連、デリネーター等総合的に取り扱っています